旧カリキュラム卒業論文概要

行動科学課程

行動科学課程は、人間行動の背景で働いている心の働きに着目したり、人をとりまく環境や社会の観点から、人間の活動と文化を理解することをめざします。そのための方法として、古典から現代にいたる文献を読み解くことを通して考察を進めたり、実験や調査で得たデータに基づいて実証的研究を進めるなど、さまざまな道が用意されています。

行動科学課程卒業論文題目[2003年度 / 2002年度 / 2001年度 / 2000年度]

人間学履修コース

人間学履修コースには、哲学・西洋哲学史、倫理学・応用倫理学、宗教思想史、中国思想、科学史・科学基礎論、言語学といった、さまざまな学問分野があります。論理的思考の根拠から科学の歴史にいたるまで、道徳的判断や宗教的信仰から日常的な言語活動にいたるまで、人間学の研究対象は多彩です。しかしこれらの学問諸分野に共通するのは、このような人間の知的な活動や文化について、思想や言語のレベルに焦点を当てて、その本質を徹底的に突きつめて解明しようとする方法です。人間学履修コースでの学習・研究は、主として文献の解読によって進められますので、外国語の学習が重要になります。外国語で書かれた「原典」で思想を読み解く苦しさと喜びは、なにものにも代え難いものです。易きにつかず、低きに流れず、この混迷の時代のなかで、大きく長い展望をもってこれからの自分の道を切りひらこうとする人を、人間学履修コースでは待っています。

卒業論文概要 [2012年度 / 2011年度 / 2010年度 / 2009年度 / 2007年度 / 2006年度 / 2005年度 / 2004年度]

行動基礎論履修コース

行動基礎論履修コースは、広く心理学を学ぶコースです。一般の人が抱くソフトなイメージとは異なり、実際の心理学は、自然科学的な色彩を持った多少ハードな学問です。従って、研究方法の修得が特に重要になります。当履修コースでは、幅広い領域にわたる心理学の基本的な知識と実験・調査に関する技能を身につけることを目指します。

1年次では、心理学入門を履修します。2年次以降では、知覚・認知、記憶・学習、動機づけ、人格などの基本的な心の働きに関する講義や対人関係をあつかう社会心理学、心理学の応用に関する講義が開講されます。

研究方法を修得するために、まず2年次では、実験・調査の方法や統計法を学び(心理学研究法)、心理学の基本的テーマについて実験や実習を行います(心理学基礎実験)。3年次では、自分で研究テーマを決め、関連する文献を調べ、実験・調査研究を行います(心理学特殊実験)。4年次では、その研究をさらに進め、卒業論文を作成します。

卒業論文概要 [2012年度 / 2011年度 / 2010年度 / 2009年度 / 2008年度 / 2007年度 / 2006年度 / 2005年度 / 2004年度]

社会行動論履修コース

社会行動論履修コースでは、社会学と文化人類学を学びます。社会学は人と人との関係性に注目して社会の現象を分析します。多様化し不透明になっている現代社会では、これまで自明視されてきた社会制度、モデル、規範などを見つめ直し、自分とは何か、他者とは何かを考えることが、今、求められています。文化人類学は、私たちの社会とは異なる社会を理解しようと試みます。たとえば、妊娠に父親は無関係だという生殖理論をもちながら、子どもはすべて父親に似ると考える民族についての報告があります。私たちが彼らとわかりあうつもりならば、これを一方的に「不合理」な「迷信」とか「理解不可能」として片づけずに、解釈を加えていくべきでしょう。

社会は人間から創られます。自己と他者、そして異質な文化を生きる人々がいます。制度や仕組み、歴史があり文化があります。それらを検討し理解する力を養う、それがこのコースの教育内容です。

卒業論文概要 [2012年度 / 2011年度 / 2010年度 / 2009年度 / 2008年度 / 2007年度 / 2006年度 / 2005年度 / 2004年度]

地域文化課程

紀元前中国の兵法家、孫子の言葉「彼を知り己を知れぱ百戦殆(あやう)からず」は急激に変化する国際社会を生き抜くにも有効な指針です。
極めた自文化理解をもって他文化に切り込むか、他文化を学ぶことを通じて自文化を相対化し、理解を深めるか、いずれの道でも、地域文化課程の充実したしたスタッフと教育体制が皆さんをサポートします。

地域文化課程卒業論文題目[2003年度 / 2002年度 / 2001年度 / 2000年度]

日本文化(社会文化系)履修コース

日本海に面した新潟は、古くから海上交通の要衝であり、日本文化の形成に大きな影響を与えたとされる東アジア諸国とも結ばれています。本コースの特徴はそのような地の利を活かし、日本の歴史・社会・文化を、広い視点から多角的に学べることです。

専攻には日本史学、考古学、地理学、民俗学、芸能論の5つがあります。日本史学では木簡や古文書などの文字資料から歴史の復元を目指します。考古学では土器や石器などの物質資料から研究を進めます。地理学では地形、気候、人口、産業、交通といった視点からの地域の歴史や現代社会の問題を研究します。民俗学では各地に残された伝統行事や習俗から歴史や社会構造を明らかにします。芸能論では雅楽、能、歌舞伎などの伝統芸能の歴史や社会的役割を考えます。

本コースでは、フィールドワークを重視し、研究室や図書館に閉じこもるだけではなく、歴史の舞台に出て、生の資(史)料に直接触れることを、学生指導の中心においています。

卒業論文概要 [2012年度 / 2011年度 / 2010年度 / 2009年度 / 2008年度 / 2007年度 / 2006年度 / 2005年度 / 2004年度]

日本文化(言語文化系)履修コース

日本文化履修コースの言語文化系は、日本語・日本文学を中心に、広く日本文化全般および異文化交流などにも関わりながら、教育研究を行っています。高校までの「国語」と同じようなものが研究対象ですが、たとえば「係り結びはどうして出来たのか」「俳句にはなぜ季語が必要とされたのか」「正しい日本語とは本当にあるんだろうか」などの疑問に基づき、自分なりの問題を発見し、独自に追求できるような力を身につけます。自分なりに「日本語の根本的な性格は何」「いまのことばを形作った歴史は」「日本文学の発生は」「時代の特色と文学の特徴は」「作品の新たな解釈は可能か」などと、言語そのものを問い、文学を掘り下げることになるでしょう。

今日、グローバリゼーションなどということがよく言われますが、まずは足元の文化を確実に自分のものとし、その土台の上に立ってこそ、世界の文化の理解が可能です。特にわれわれ日本人の意識活動は、日本語・日本文学の様々な蓄積を反映させた形でしか存在しません。日本語・日本文学を学ぶことは、自明と思われた日本文化の深層世界を掘り起こすことであり、新たなる自己の発見となるでしょう。

近年、日本語・日本文学を学ぶ留学生が、多数われわれのコースに在籍しています。ゼミやコンパなどを通じて異文化交流を実践することもできます。

卒業論文概要 [2007年度 / 2006年度 / 2005年度 / 2004年度]

アジア文化履修コース

"アジア"と聞いてあなたは何を思い浮かべるだろうか。韓(・台・華)流。おいしい食べ物・可愛い雑貨。反日デモ。北京オリンピック。「東アジア共同体」「大東亜共栄圏」?・・・でも、ちょっと待った。TV画面に大写しされる"アジア"は本当のアジアなのか? 画面の向こう側がアジアなら、"こちら側"はアジアではないのか? 分かっているようで分からない、知っているようで忘れてきたアジア。

アジア文化履修コースでは、中国語・朝鮮語・漢文をしっかり学んで、主に東アジアに生きた/生きている人々についての資料を調べて読みこなし、アジアの歴史や文化の"本当"に迫ります。アジアには日本文化の現在・過去・未来が混在しています。アジアを広く知ることは日本を深く知ること。新潟大学には300名以上のアジアからの留学生が来て学んでいます。彼らと友だちになったり、中国や韓国の大学に留学して、あなたの中のアジア=日本を見つめ直してみませんか。

卒業論文概要 [2012年度 / 2011年度 / 2010年度 / 2009年度 / 2008年度 / 2007年度 / 2006年度 / 2005年度 / 2004年度]

英米文化履修コース

英米文化履修コースでは、豊かな伝統と歴史を誇るイギリスと新鮮で活気に満ちたアメリカという二大英語圏の言語と文化について、その理解を深める研究を行います。研究対象とする事柄は、イギリス・アメリカの文学・言語はもちろんのこと、政治、思想、社会運動、娯楽などにもわたり、それぞれのテーマを深く研究することもできますし、あるいは、イギリス、アメリカの全体像と本質を多角的かつ総合的に研究することもできます。

例えば、ある作家の作品群を読み解きその作家の成長を明らかにする、ある作品を解読しその作品が書かれた頃の時代性を解き明かす、アメリカの政治や社会状況に共通して存在する独自性を掘り起こしアメリカの本質に迫る、英語の特殊構文に決まって用いられる述語を特定し構文の特殊性が何に由来するのかを解明する、意味に基づいて動詞を分類し種々の英語構文を組み立てる仕組みを探る、といったような様々な研究テーマを設定することができます。このような研究に必要となる知識、思考法、技術などを習得するために、イギリス文学、イギリス文化、アメリカ文学、アメリカ文化、英語学などの分野の講義・演習が開講されています。また、実践的な英語運用能力を養成するために、外国人教員によるスピーキング、リスニング、ライティングの授業やインターネット・LL機材を活用した授業などが用意されています。

英米文化履修コースでの研究を実り多いものにするためには、まずは英語の語学力を高めることが必要です。さらに、問題を自分で発見しその問題を自分で解決しようとする課題探求型の研究態度が求められます。この2点がクリアーされれば、英米文化履修コースでの有意義な研究活動が可能になるはずです。

卒業論文概要 [2012年度2011年度 / 2010年度 / 2009年度 / 2008年度 / 2007年度 / 2006年度 / 2005年度 / 2004年度]

ヨーロッパ文化(言語文化系)履修コース

道草しない赤頭巾ちゃんなんて、考えられません。おかげで恐いめにあいますが、だからといってペロー童話のように、「誰にでも耳を貸すのはとんだ間違い」と決めつけてしまうのはどうか。悪い狼の台詞にも一理ないでしょうか? 脇目もふらず、しゃっちょこばってまっしぐらなのですから、赤頭巾はちょっとくらいからかわれても、まぁしょうがない。

学校はどうしても、まっすぐなよい子を良いと評価しがちです。ひねくれ者はだめなのです。しかし狼にからかわれた赤頭巾のように、言いつけに盲従するばかりが良い子だとしたら、この場合、軍配は狼に上がります。ヨーロッパ文化コースは、ちょっとこの狼に似ているかもしれません。もちろん、道草に誘う悪い狼です。しかし・・・

道草から、赤頭巾は、教訓じゃない、素晴らしい自己創成を体験することになります。グリム童話の結びは、「道草してひとりで森に入るなんてもう二度としないこと、お母さんがだめって言ったでしょう」です。まるで赤頭巾が二人いるみたいな言いぐさじゃありませんか。

卒業論文概要 [2012年度 / 2011年度 / 2010年度 / 2009年度 / 2008年度 / 2007年度 / 2006年度 / 2005年度 / 2004年度]

ヨーロッパ文化(社会文化系)履修コース

ヨーロッパ文化(社会文化系)履修コースは、西洋史を学ぶコースです。でも高校の世界史の授業のように、古い時代から現代まで年代順に世界の出来事を暗記する、といったものではありません。一人ひとりが、自分の興味あるテーマを決めて、そのテーマについて文献を読み、深く掘り下げ、最後に卒業論文を書くことになります。戦争や革命だけが歴史学のテーマではありません。神話や英雄伝説、美術や宗教、音楽や社会、自然、またスポーツやファッション、食べ物、旅の歴史など、さまざまなことについて、そのルーツをたどると、これまで何気なく知っていたことの背景にも、実はとても深ーい歴史がひそんでいたことがわかります。

外国の歴史を学ぶためには、外国語を身につけることも必要です。新しい言葉を覚えることもまたやりがいがあります。大学在学中に海外に旅行する学生も多くなってきました。直接異文化に触れると、視野も広がります。このコースでは、新しい発見がいっぱいあります。

卒業論文概要 [2012年度 / 2011年度 / 2010年度 / 2009年度 / 2007年度 / 2006年度 / 2005年度 / 2004年度]

情報文化課程

情報と文化、メディアとアート、コンピュータと身体表現―これまで概して無関係と思われてきた様々な分野の深い相互浸透が、今日、徐々に認識されつつあります。情報文化課程は、理系と文系の古い垣根を取り払い、最新のテクノロジーを積極的に、かつ批判的に学ぶことによって、現代社会の総合的な理解を目指します。

情報文化課程卒業論文題目[2003年度 / 2002年度 / 2001年度 / 2000年度]

情報メディア論履修コース

情報メディア論コースの履修内容は、多岐にわたります。主なものを列挙してみましょう。

このような履修内容を通じて、今日の社会とメディア社会のあり方を考え、その中でのわたしたちの生き方を学んでいきます。

卒業論文概要 [2012年度 / 2011年度 / 2010年度 / 2009年度 / 2008年度 / 2007年度 / 2006年度 / 2005年度 / 2004年度]

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文化コミュニケーション履修コース

文化コミュニケーション履修コースは、一見したところ「何でもあり」の世界です。その研究テーマは、小説、演劇、思想、言語といった伝統的なものから、映画、写真、テレビ、マンガといったポップ・カルチャーにまで及びます。古典的な死の表現技法を学んだあと、ハリウッド映画の女性スターに関する講義を聞き、ひきつづき演習(ゼミ)で日本のアニメに関する英語論文を読む・・・・・・そんなことも珍しくありません。それはたしかに「混沌」とした世界です。しかし、この「混沌」は、現代に生きる私たち自身の姿でもあるのです。

複雑に入り組んだ現代文化――文化コミュニケーション履修コースは、この困難な問題に真正面から取り組もうとします。そこにあらかじめ出来上がった解答はありません。学生と教師が、共に、一歩一歩、手探りしながら進んでいく――それは、とてもスリリングな体験です。「いま・ここ」を真剣に生きようとしている皆さん、私たちと一緒に勉強してみませんか!

卒業論文概要 [2012年度 / 2011年度 / 2010年度 / 2009年度 / 2008年度 / 2007年度 / 2006年度 / 2005年度 / 2004年度]


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