卒業論文

割り切れなさのもつ豊かさに身を置く

卒業論文では、講義や実習で手にした知識や技法を総動員し、学生自身が抱いた問いに対して、学生自身の足と頭で挑みます。

調査の現場には、生成AIの文章やインターネットの検索窓からは見えてこない、手触りのある現実が広がっています。そこで出会う人びとの切実な語りに耳を傾け、複雑に絡まり合う事態の一つひとつを丁寧に記述していくこと。それは、混沌として見える現実のなかから、誰かと共有可能な「知」を練り上げていく、根気のいる作業です。

容易には答えの出ない問いと向き合い、悩みながら言葉を紡ぐプロセスこそが、世界を維持し更新していく力になります。あなたも、この社会の現実の一端と向き合い、その出会いから一つの論文を作り上げてみませんか。

過去の題目一覧

2025年度

  • プロスポーツクラブの社会貢献活動に見る共的セクターとしての可能性―アルビレックス新潟を事例として
  • 「ただ居ること」を支える技法―サービス付き高齢者向け住宅における居場所構築のプロセス
  • ケアの場面における第三者の関係維持役割-新潟市内の小規模多機能型居宅介護施設を対象にして
  • 育児誌と語りから見る育児意識と文化の変容―『ひよこクラブ』と育児経験者の語りの比較分析
  • 一時的なマイノリティの経験がもたらす関係性の変容 —聴覚障害者の生活・就労支援の現場から
  • モノとの連関によって再形成される支援のあり方─新潟市内の放課後等デイサービスにおける「安心できる居場所」
  • 「推し文化」における現代若者の恋愛観の変遷 ―ライフヒストリー調査に基づく「推し」と現実間の相互作用関係
  • ヤングケアラー支援の届きにくさの構造―元ヤングケアラーと支援者の語りにみる親への配慮と支援ニーズ
  • 夜職における感情労働の分担構造と自律性―「態度としての臨床」の実践に着目したスナックにおける労働分析を通して
  • 合理的配慮の実践が職場のパーソナルネットワークに与える影響―障がい者雇用の優良企業を事例として
  • 東日本大震災と死のポルノグラフィ化―宮城県仙台市荒浜区の震災伝承施設を事例として
  • 教育⽀援センターにおける⽀援実践と地域環境―地⽅⼩規模地域における⽀援の制約と可能性
  • サービス付き高齢者向け住宅における幸福の維持と再調整―老年的超越論を超えた減算的調整とネットワークの再編
  • 「大文字」と「小文字」をつなぐ復興—一般社団法人おおくままちづくり公社を対象として
  • 現代社会における「ルッキズム」についての考察—「ルッキズム」の一般における使用から
  • 様々なアクターの連関によるケア関係の循環―山形市内のサービス付き高齢者向け住宅を対象にして
  • 合唱コンクールを通じた地方創生と観光振興 ―全国「花嫁人形」合唱コンクールの事例研究
  • 子ども食堂における支援関係の流動化―新潟市内の子ども食堂を対象にして
  • 長期関与がもたらす地域と外部支援者の隣人性―東日本大震災後宮城県石巻市の事例より
  • 自ら経験していない出来事に対する当事者性についての考察―水俣病問題を事例として
  • 子ども食堂における目的の変容プロセスと持続可能性―「弱いケア」に着目して
  • 語り部のネットワーク化が 語りの形成に及ぼす影響―東日本大震災の伝承活動を事例として
  • 大学生の就職活動における「つながり」の意味とその機能―就職活動の過程における他者との関わりに着目して