社会調査実習

研究室を出て、予定調和のない現実に向き合う

社会学の調査は、講義や書籍で読んだ理論を現場に「当てはめて」満足するようなものではありません。むしろ、机の上で組み立てた理屈や仮説が、生々しい現実を前にしてもろくも崩れ去る、その瞬間にこそあります。

調査の現場に足を踏み入れると、人びとの切実な語りや、予期せぬ出来事の連なりに直面します。既存の物差しでは測れない現実のなかで、悩みながら言葉を紡ぎ出す。そのプロセスを通してはじめて、私たちはこの社会の可能性を、これまでとは異なるかたちで記述しなおすことができます。

「社会調査実習」もまた、単にアンケートやインタビューの技法を習得し実践する場ではありません。私たちが暮らす社会のなかで、思いも寄らぬ他者の生と出会い、ともに関わりあうなかで、言葉が生み出されていくプロセスに身を置く場です。そこでは、調査者であるあなたも、思わぬかたちで変容していくことになるでしょう。

過去の調査実習報告書

報告書の現物は社会調査実習室で閲覧することができます。希望される方は、社会学分野の教員に連絡を取ってください。

  • 2024年度『いまあらためて「原発避難」を考える』
  • 2023年度『サービス付き高齢者向け住宅における「地域居住」と「生の自律」』
  • 2022年度『戦後日本社会のジェンダー秩序とその変容―ドキュメント分析とライフヒストリー』
  • 2021年度『原発避難者の生活史と当事者活動』
  • 2020年度『新潟における原発避難当事者グループに集う人々の視線から』
  • 2019年度『新潟県村上高根集落と高根フロンティアクラブ―活力ある地域はどのように生まれているのか』
  • 2018年度『長期化する原発避難について考える―新潟県への広域避難の事例を中心に』
  • 2017年度『柏崎刈羽原発立地地域(柏崎市)における現状と今後の展望―地域リーダーへのインタビューに基づく』『市民主体の再生可能エネルギー推進事業の意味と課題―新潟市「おらって新潟市民エネルギー協議会」の事例から』
  • 2016年度『現代の山村における生活と地域づくり』
  • 2015年度『少子高齢社会における自治会・町内会の役割と活動に関する調査―新潟県新潟市中央区の事例』