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 心理学に対してみなさんはどのようなイメージを持っているでしょうか。雑誌やテレビ番組などでよく取り上げられるような、心理テストや犯罪者の心理、深層心理などを心理学者は研究していると考えていませんか。また心理学を勉強すると人の心の中がわかるようになるなどと読心術のようなことを期待してはいませんか。これらの見方は一部分は間違ってはいませんが、大部分は見当違いです。心理学は、人がまわりの世界を知ること、記憶すること、考えること、感情を持つこと、他人と関係を持つこと、そして時には悩んだり苦しんだり心を病んだりすることなど、人間の一般的な心の働きと行動のさまざまな側面を扱います。心理学は、それらの問題を、憶測にたよるのではなく、実験や調査などの方法で集めたデータに基づいて実証的に研究する科学です。心の中で起こっていることは自分にしかわからないものですから、他の人々がどのように感じたり考えたりしているのか知ることは容易ではありません。時には自分でさえも自分の心の働きがわからないこともあります。それを実験的データに基づいて明らかにしようとするのが心理学の目的です。たとえば、まわりの世界を見たり聞いたりする時や考える時に心の中でどのような仕組みが働いているのか、人の性格の違いをどのように理解したらよいのかなどの基礎的な研究と、人間や社会に関するさまざまな実際的問題(たとえば人間関係の問題や心の病気、問題行動など)についての研究が行われています。

 心理・人間学主専攻プログラム 心理学分野 では自分で研究テーマを決めて、実際に実験や調査を行う実習的側面が重視されます。もちろんそのためにはこれまでに行われた研究成果を把握するために文献を調べる必要があります。文献の多くは英語で書かれた研究論文ですので、英語を読む力が欠かせません。また最近では、実験やデータ処理を行うのにコンピュータは不可欠の道具になっていますので、学生が自由にコンピュータを利用できる環境を整えています。どの分野でも言えることですが、大学では、自分で問題を見つけ、関連する情報を収集し、それに基づいて自分の頭で考えていくことが最も大切なことであり、そのような学生を私たちは求めています