
私たち新潟大学人文学部は、2020年度から大きく生まれ変わりました。10年前に人文学部の成立以来30年間続いて来た課程の制度を廃止して、人文学科一学科のまったく新しい体制へ移行したところですが、さらに、改革を進めました。人文学科に入学して、まず1年間で人文科学の基礎をみっちり勉強してもらうことになります。その上で、2年次に進級するときに、3つの主専攻プログラムのうちから1つを選んで、卒業するまでの3年間は、そのプログラムのカリキュラムに沿って専門基礎を中心とした学習に励んでもらいます。3つのプログラムとは、心理・人間学、社会文化学、言語文化学です。
もちろん、今まで大きな成果をあげてきた、演習形式による少人数教育や、多様なメニューが用意されている外国語教育、そして卒業後の社会人基礎力を涵養するキャリア教育などは、以前と同じく、学生諸君に提供されます。
人文学部で学んだことは、社会に出て直ちに役立つことはないかもしれません。しかし4年の間に修得した基礎的なリテラシーが、社会人として地域のなかで、あるいは国際的な場で過ごしていくうちに、やがて豊かな実を結んでくれることを信じています。多彩な分野にわたる教員スタッフは、そのためのサポーターでもあります。
皆さんと、人文学部の新たな歴史と伝統を築いてゆくことを楽しみにしています。
以下の3ポリシーはまもなく新しいヴァージョンが公開されます。
人文学部では、授業科目開設にあたり、教養教育と専門教育の連携の上に構築された学士課程教育の中で、確かな専門知識と幅広い教養を涵養し、人文的実践知を育むことを目指します。
人文学部では、人間、社会、文化の多様性を学修できる環境を整えるとともに、次の4点に集約される基本的能力、態度、姿勢を有する人材の養成を目標に掲げています。