新潟大学人文学部

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佐渡市の両津郷土博物館で博物館夏期野外実習を実施しました

掲載日:2023年09月29日

2023年9月25日(月)から28日(金)まで、佐渡市の両津郷土博物館において博物館夏期野外実習を実施しました。この野外実習は、学芸員資格取得希望者が履修する博物館実習(3単位)の一環で行われています。学芸員資格科目は全学の学生を対象としているため、人文学部の学生の他、理学部の学生や自然研の大学院生など総勢10名が参加しました。

実習では未整理の民俗資料(民具)の台帳作成を行います。民俗資料のクリーニングから始め、スケッチ、計測、情報の記載という一連の作業を通じて台帳を作成します。今年は、主にスキ(犂)、センバ(千歯こき)、マンガ(四本鍬)、フリべェ等を扱い、参加者は真剣な面持ちで資料を観察しながらスケッチしていました。どの向きで描くか、どこまで描くか、刻印に何が書かれているのか等、いざ始めてみるとその難しさに直面し悩んでいる様子も見受けられましたが、次第にコツを得て4日間で82点の資料の台帳を作成することができました。

用途が不明な資料については、この後池田哲夫館長が情報を収集し、資料の価値を検証してくださるそうです。28日の午後には佐渡奉行所にご案内頂き、盛りだくさんの博物館夏期野外実習となりました。

文責:加賀谷真梨

▲最初に取り組んだのは難易度の高い犂でした。
▲ワラスグリで実証実験。
▲奉行所の寄勝場にて。

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