掲載日:2025年06月23日
令和7年6月21日(土)、佐渡市両津港近くの佐渡島開発総合センター大集会室にて第14回佐渡学セミナー(佐渡市教育委員会主催、新潟大学人文学部共催)が開催されました。本セミナーは、平成22年3月17日に新潟大学人文学部と佐渡市教育委員会の間で締結された連携協定に基づく事業です。この連携協定によって、これまで民俗学・地理学・社会学などの教員や学生が、佐渡島内の調査・研究を進めてきたほか、講演会・報告会・研究会の開催、報告書の刊行などを通して、佐渡市民に成果を還元してきました。 今回は、本学部所属教員2名による講演が行われました。
会場(佐渡島開発総合センター)
前半は、牧野由佳助教による「日本列島における梯子獅子舞の伝承と変容」が行われました。この講演では、梯子獅子舞の地域的特徴やその芸態について、フィールド調査の成果を交えながら解説されました。また民俗芸能の伝播についても、その特徴と背景が説明されました。
(牧野由佳助教講演)
後半は、片桐昭彦准教授による講演「上杉謙信・景勝と佐渡」が行われました。この講演では、戦国時代の上杉家が佐渡を支配下に収めた経緯やその後の支配態勢について、最新研究と当時の史料から明らかにされました。
(片桐昭彦准教授講演)
当日は、リモート会場(羽茂農村環境改善センター、あいかわ開発総合セミナー)も含めて、70名ほどの市民・関係者が参加しました。それぞれの講演のあとには、会場も交えて活発な質疑応答も行われました。
閉会の挨拶(松井克浩学部長)
本年11月2日(日)には、シンポジウム「折口信夫・池田弥三郎が見た佐渡」(新潟大学人文学部主催、佐渡市教育委員会共催)が、同会場にて開催される予定です。開催近くになれば、このサイトでも詳細をご案内いたします。(文責:中本真人)