掲載日:2025年08月01日
新潟大学の教員および学生を中心に組織する島崎川流域遺跡調査団(代表・森 貴教)では、2019年度から長岡市上桐地区に所在する弥生時代の遺跡の調査・研究に取り組んでいます。2022度に実施した赤坂遺跡第2次調査では、山道脇の切通面において、上端幅約7.3m、深さ約3.6mを測る断面「V」字形の溝を発見しました。弥生時代の高地性集落にともなう溝として、新潟県内で最大規模の事例です。昨年度までの調査で、この溝は東西約40m以上の範囲にわたってのびており、弥生時代後期の集落を取り囲む「環壕」であったことが明らかになりました。また、ドローン搭載のレーザスキャナをもちいた地形測量で、山林中の上桐字椿沢地内で盛土状の地形の高まりが新たに確認されました。
今年度は、新たに確認された盛土状の地形の高まりが古墳(埋蔵文化財)かどうかを確認することをおもな目的として、盛土および周辺の測量調査と3箇所のトレンチの発掘調査をおこないたいと思います。
調査は一般・大学生・高校生の方の見学も可能です。
調査日程は急遽変更となる可能性があります。調査地は私有地であり、また分かりにくい山中の場所ですので、お越しの際はあらかじめ森までご連絡ください。
調査の詳細につきましては、発掘調査案内(PDF)をご覧ください。