新潟大学人文学部

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伊藤嘉高准教授が第45回日本都市学会賞(奥井記念賞)を受賞しました

掲載日:2025年10月19日

このたび、本学部の伊藤嘉高准教授の『移動する地域社会学―自治・共生・アクターネットワーク理論』(知泉書館、2024年)が、2025年度の日本都市学会賞(奥井記念賞)を受賞しました。

本書は、人やものが絶えず移動することを前提として、現代の都市における地域社会がいかにして成り立ちうるのかを「アクターネットワーク理論」という先端的な理論を駆使して記述した意欲作です。

同賞は、都市研究の進歩発展に顕著な貢献をした優れた著作(書籍)に対して贈られます。日本都市学会の初代会長であり、日本の都市研究の先駆者である故・奥井復太郎(おくいふくたろう)氏の業績を記念して創設されました。1969年(昭和44年)に第1回の選定が行われて以来、長きにわたり続いている歴史ある学術賞です。



伊藤嘉高准教授のコメント:
今回の受賞には特別な思いがあります。恩師である吉原直樹先生も同賞を1995年に受賞しており、対象作『都市空間の社会理論』は私が初めて読んだ先生の著書でした。吉原先生が切り拓いた地平に新たな展開を加えられたとすれば、不肖の弟子としてこれに勝る喜びはありません。選考委員の先生方、本書をともに作り上げてくださったすべての方々に心より御礼申し上げます。今後も越境的な知をたゆまず展開していきます。

受賞作『移動する地域社会学―自治・共生・アクターネットワーク理論』
https://www.human.niigata-u.ac.jp/topics/public/detail/id/147

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