更新情報｜新潟大学人文学部 -Faculty of Humanities, Niigata University-

トピックス

2024/11/18研究「これなんだ？わからない民具を囲む会 in 金山町」イベント開催のお知らせ新潟大学人文学部が設置運営を中心的に担っている新潟大学人文社会科学系附置地域映像アーカイブ研究センターが公開する「にいがた地域映像アーカイブデータベース」の資料を活用したイベント「これなんだ？わからない民具を囲む会in金山町」が福島県大沼郡金山町で開催されます。開催日時：2024 年 11 月 23 日(土)14 時〜17 時開催場所：【現地参加】金山町自然教育村会館(旧玉梨小学校)　〒968-0014 福島県大沼郡金山町玉梨１３０５【オンライン参加】Zoom 参加申込：【現地参加】金山町中央公民館　電話(0241)54-5361 【オンライン参加】参加申込フォーム主催：研究データエコシステム事業「地域文化資源データの共創のための汎用プラットフォームの開発」「地域資料データの継承とオープン化を目指した地域横断型データ共有基盤の構築」, 合同会社 AMANE 共催：金山町教育委員会 , 科研 22K18485, 科研 21K01073 後援：只見川電源流域振興協議会協力：新潟大学地域映像アーカイブ研究センターお問い合わせ：hu-gene※amane-project.jp（左記の「※」を「@」に置き換えてください。）開催趣旨：地域の資料館などに集まっている昔の民具（生活の道具、日用品）の中には、誰によって・いつ・どこで・どうやって・作られて・使われたのか、わからなくなっている民具がたくさんあります。それらの民具について、知っていること、調べたことを共有したりして、あれこれお話ししてみませんか。わかった内容を記録して共有するツールとして「みんぐWeb」アプリを使用します。民具について興味がある方はどなたでもご参加ください。プログラム： 1．開会のあいさつ 2．内容の説明 3．グループワーク 4．グループ成果発表 5．閉会のあいさつ ※オンライン参加の方は、アプリへの入力は現地運営側が行います。チラシはこちら
2024/11/11研究ジュンク堂書店や新潟県立図書館などで伊藤嘉高准教授の研究＆書籍を特集（新大ブックフェア2024）「新大ブックフェア2024―本で身近に。大学の研究」が11月より新潟県内の各地で開催されています。このブックフェアでは、新潟大学の研究者が出版した本や研究者がおすすめする本、研究者紹介のポスターが新潟市内の複数の会場で展示されます。人文学部の伊藤嘉高准教授の研究や書籍も特集されています。伊藤准教授が今年の3月に刊行した『移動する地域社会学―自治・共生・アクターネットワーク理論』はすでに重版されるなど、注目を集めています。今後、ジュンク堂書店新潟店、新潟大学附属図書館、生協書籍部、県立図書館、ほんぽーとほか市立図書館、古町ルフル広場などで順次展示されていきます。詳しくは、新潟大学URAのページをご覧ください。
2024/11/05研究シンポジウム「『平家物語』の芸能と佐渡　―うたいもの・かたりものの世界―」が盛況のうちに開催令和６年１１月３日（日）、佐渡市の新穂トキのむら元気館で、新潟大学人文学部主催、佐渡市教育委員会共催のシンポジウム「『平家物語』の芸能と佐渡」が行われました。本シンポジウムは平成２２年に締結された連携協定に基づき、佐渡市内の研究成果を広く市民に共有するための取り組みです。会場（新穂トキのむら元気館）今回のテーマは『平家物語』と佐渡。『平家物語』は「祇園精舎の鐘の声」という冒頭はもちろん、琵琶法師によって語られたことでも知られます。今回のシンポジウムでは、講演だけでなく、平家琵琶の実演も行われました。（開会の挨拶（松井学部長））講演の１つ目は、本学部の中本真人准教授による講演「「相川音頭」の「源平軍談」と芸能」でした。佐渡民謡「相川音頭」では、現在「源平軍談」の「義経の弓流し」が広くうたわれます。講演では、その歌詞を読み解きつつ、『平家物語』はもちろん、能楽や浄瑠璃、歌舞伎の台本の影響を受けている事実が明らかにされました。（中本真人准教授講演）講演の２つ目は、共立女子短期大学の菅野扶美名誉教授による講演「『平家物語』と『梁塵秘抄』」でした。『梁塵秘抄』は、後白河院がまとめた今様の歌謡集です。講演では『梁塵秘抄』が紹介され、『平家物語』との関係が説明されました。さらに今様の歌詞を取り上げつつ、その文化史的意義も指摘されました。（菅野扶美名誉教授講演）実演では、平家琵琶奏者でもある鈴木孝庸名誉教授が『平家物語』「弓流」を披露しました。琵琶の音と共に「弓流し」の物語が会場に響き渡り、来場者全員がその音色に聞き入りました。（鈴木孝庸名誉教授による『平家物語』「弓流」の実演）会場には、定員を超える１１０名の来場者がありました。講演・実演のあとはパネルディスカッションが行われ、会場からは多くの質問や意見が出ました。また全体の司会は、本学大学院現代社会文化研究科博士前期課程１年の小澤ゆいさんが担当しました。（閉会の挨拶（香遠佐渡市教育委員会教育長））人文学部と佐渡市教育委員会では、来年度も佐渡学セミナーとシンポジウムを予定しています。次回も奮ってご参加いただきますようお願いいたします。（文責：中本真人）
2024/09/30教育逸見龍生教授がNHKラジオ・フランス語講座の講師を務めます人文学部の逸見龍生教授が、2024年10～12月にNHKラジオで放送されるフランス語講座（まいにちフランス語〔応用編〕）の講師を務めます。ロラン・スレット（元在米フランス大使館文化担当官）さんとともに、「17世紀の作家ラ・ブリュイエールの作品を読みながら、論理的で説得力のあるフランス語の「言葉の技術（アール・ド・ラ・パロール）」を学びます。遠く昔の言葉が、今も私たちの胸に響く理由を探ります」（番組ウェブサイトより）。 NHKラジオ第2放送（R2）で毎週木・金午前7時30分からの放送です。
2024/09/20研究「シンポジウム『平家物語』の芸能と佐渡 ―うたいもの・かたりものの世界―」開催のお知らせ平成２２年３月１７日、新潟大学人文学部は佐渡市教育委員会の間で連携協定を締結しました。この連携協定に基づき、これまで民俗学・地理学・社会学などの教員や学生が、佐渡島内の調査・研究を進めてきたほか、講演会・報告会・研究会の開催、報告書の刊行などを通して、佐渡市民に成果を還元してきました。来る１１月３日（日・祝）佐渡市新穂トキのむら元気館にて、新潟大学人文学部・佐渡市教育委員会連携協定事業シンポジウム「『平家物語』芸能と佐渡―うたいもの・かたりものの世界―」が開催されます。どうぞ奮ってご参加くださいますようお願いいたします。【日時】令和６年１１月３日（日・祝）【会場】新穂トキのむら元気館（佐渡市新穂瓜生屋３６２－１）【定員】１００名（申込不要、先着順）【参加費】無料【主催】新潟大学人文学部　【共催】佐渡市教育委員会【プログラム】 12:30　　　　開場 13:00　　　　開会 13:10～13:40　講演「「相川音頭」の「源平軍談」と芸能」中本真人氏（新潟大学人文学部准教授） 13:40～14:10　講演「『平家物語』と『梁塵秘抄』」菅野扶美氏（共立女子短期大学名誉教授） 14:20～14:50　実演「『平家物語』「弓流」」鈴木孝庸氏（新潟大学名誉教授、平家琵琶奏者） 15:00～15:50　ディスカッション 16:00　　　　終了予定問い合わせ先：中本真人（人文学部）nakamoto※human.niigata-u.ac.jp（左記の「※」を「@」に置き換えてください。）シンポジウムチラシはこちら（表面）（裏面）。
2024/09/12研究小林恵准教授が日本心理学会「国際賞奨励賞」を受賞しました小林恵准教授（知覚発達心理学）が日本心理学会第19回国際賞奨励賞を受賞しました。日本心理学会国際賞奨励賞は、日本の心理学の国際化を促進するために平成18年度から新設されたもので、特別賞、奨励賞、功労賞の３つのカテゴリがあります。奨励賞は国際的に優れた業績を持つ中堅・若手心理学者に与えられるものです。近赤外分光法を用いた乳幼児の顔認知発達に関連する国際共同研究をはじめとした業績が評価されました。国際賞奨励賞については、詳しくは日本心理学会のHPをご覧ください。
2024/09/09研究第12回「歴史地震史料研究会」開催第12回「歴史地震史料研究会」が開催されます。本研究会を主催する研究グループには、人文学部の教員が６名参加しています。今回の研究会では、堀健彦教授、原直史教授、片桐昭彦准教授が発表を行います。〇日時：2024年11月10日（日）12:55〜17：10（予定）〇主催：新潟大学災害・復興科学研究所「日本海沿岸地域を中心とした地震・火山噴火関連災害の解明のための史料収集と解析」研究グループ（文部科学省「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画（第3次）」の支援をうけている）〇プログラム：〈13:00〜14:00 口頭発表セッション１（能登半島地震関連）〉西山昭仁・石辺岳男・片桐昭彦「1802年享和佐渡小木地震の有感記録の検討」堀健彦・片桐昭彦「近世期における新潟市西区を描いた絵図と2024年能登半島地震による被害」矢田俊文「新潟県西蒲原郡の地図と潟—20世紀初頭—」〈14:15〜15:35 口頭発表セッション２〉北村繁・村野正景「火山ガラスのWDS分析からみた土器製作への火山灰利用〜中米・エルサルバドル、チャルチュアパ地域のウスルタン様式土器の分析事例〜」齋藤瑞穂・鈴木正博「弥生三陸地震津波研究—弥生時代中期中葉以前の環境変動—」松岡祐也「15・6世紀における京都の地震と祈祷」片桐昭彦「年代記の地震記事と出典」〈15:50〜17:10 口頭発表セッション３〉原田和彦「江戸時代における北信濃の地震活動」杉森玲子「1769年明和日向灘地震における高鍋城の被害」原直史「1828文政11年複合災害の情報伝播—越後国を中心に—」原田智也・西山昭仁・石辺岳男「フィリピン海スラブ内の地震の可能性が高い万延二年（1861年）西尾地震」〇事前申込制によるZoom(ウェブ会議システム)を用いたオンライン方式で行います〇参考申込方法：参加申込の〆切は11月6日（水）参加を希望される方は、申し込みフォームからお申し込みください〇問い合わせ先：片桐昭彦（新潟大学人文学部，災害・復興科学研究所兼任）〒950-2181　新潟市西区五十嵐2の町8050　新潟大学人文学部  電話025-262-6542 E-mail: katagiri※human.niigata-u.ac.jp（左記の「※」を「@」に置き換えてください。）〇研究会チラシPDFはこちら
2024/08/19研究新潟県長岡市　赤坂遺跡調査のご案内新潟大学の教員および学生を中心に組織する島崎川流域遺跡調査団（代表・森　貴教）では、2019年度から長岡市上桐地区に所在する弥生時代の遺跡の調査・研究に取り組んでいます。一昨年度に実施した赤坂遺跡第２次調査では、山道脇の切通面において、上端幅約7.3ｍ、深さ約3.6ｍを測る断面「V」字形の溝を発見しました。弥生時代の高地性集落にともなう溝として、新潟県内で最大規模の事例です。昨年度の第３次調査で、この溝は東西約35ｍ以上の範囲にわたって延びており、集落を取り囲む「環壕」であったことが明らかになりました。今年度は、溝の内外の状況や居住域の確認を目的とした学術発掘調査を下記の通り実施します。調査概要調査地　　赤坂遺跡（新潟県長岡市上桐字椿沢）調査目的　島崎川流域における弥生時代集落遺跡の性格解明。赤坂遺跡北端に位置するV字溝（環壕）の構造と居住域の内容の確認。調査内容　トレンチ発掘調査（3箇所）、周辺地形の測量調査調査主体　島崎川流域遺跡調査団調査組織担当者：新潟大学人文学部・准教授　森貴教調査員：新潟大学アジア連携研究センター・学術研究員　青木要祐新潟大学人文学部　学生　計13名（令和６年度授業科目「考古学実習Ｄ」、博物館学芸員実習の一環）調査期間　2024（令和6）年9月12日（木）～9月25日（水）（予定）連絡先　新潟大学五十嵐キャンパス総合教育研究棟A405 （〒950-2181 新潟市西区五十嵐２の町8050） TEL：025-262-6457（森研究室） E-mail：tmori※human.niigata-u.ac.jp（左記の「※」を「@」に置き換えてください。）調査は一般・大学生・高校生の方の見学も可能です。ただし、調査地は分かりにくい山中の場所ですので、あらかじめ森までご連絡ください。調査の詳細につきましては、発掘調査案内（PDF）をご覧ください。
2024/07/31教育『人文学部案内』2025年度版が完成しました受験生向けに配布している『人文学部案内』2025年度版が完成しました。PDF版はこちらです。冊子版は、オープンキャンパスや出前講義、各種イベントで配布しているほか、郵送による個別配布も行っています（請求方法）。駅南キャンパス「ときめいと」（新潟駅南口「プラーカ1」2階）でも受け取ることができます。 2025年度版から新たなコンテンツが加わりましたので紹介します。新コンテンツ1　人文学部で取得できる資格人文学部では、幅広い学問分野を学びながら、社会で活かせるさまざまな資格を取得することができます。このコンテンツでは、人文学部の授業を履修することが取得条件（の一部）になっている資格を紹介しています。自らの目標に応じて必要な資格を取得し、将来の可能性を広げてください。新コンテンツ2　特集　私の時間割を教えます！  人部学部では、必ず履修しなければならない「必修」の授業は、ゼミと呼ばれる演習の授業などに限られています。学生は自分の関心や進路希望に応じて自由に時間割を組んでおり、誰一人として同じ時間割を組んでいる学生はいないと言ってよいでしょう。このコンテンツでは、その一例を紹介しています。なお、同じ曜限が2つのマス目に分かれている場合、左欄が第1、3ターム、右欄が第2、4タームです（ターム制については4ページをご覧ください）。集中講義は、夏休みの1週間に短期集中的に開講されるなど、不定期に開講される授業です。 
2024/07/31研究第１３回佐渡学セミナーが開催されました令和６年７月２７日（土）、佐渡市の両津開発総合センターにて、第１３回佐渡学セミナー（佐渡市教育委員会主催、新潟大学人文学部共催）が開催されました。この佐渡学セミナーは、平成２２年３月１７日に新潟大学人文学部と佐渡市教育委員会の間で締結された連携協定に基づく事業です。この連携協定によって、これまで民俗学・地理学・社会学などの教員や学生が、佐渡島内の調査・研究を進めてきたほか、講演会・報告会・研究会の開催、報告書の刊行などを通して、佐渡市民に成果を還元してきました。会場（両津開発総合センター）佐渡学セミナーは、年に１回の開催で、人文学部の教員らによる講演が行われます。今回は、本学部所属教員２名による講演が行われました。前半は、高橋早苗准教授による講演「『源氏物語』の魅力に迫る―紫の上との出会い―」でした。まず『源氏物語』に関する紹介と、現在大河ドラマ「光る君へ」の主人公として注目されている作者紫式部について説明がありました。特に「若紫」の巻が取り上げられ、『伊勢物語』初段との比較を通して、作者の狙いが明かされました。   高橋早苗准教授講演後半は、田中咲子教授による講演「西洋美術にみる伝統：１９世紀美術における古代ギリシャ・ローマの遺産 J.W.ウォーターハウスのキルケ像を中心に」が行われました。まず１９世紀から２０世紀にかけて活躍したイギリス人画家ウォーターハウスについて紹介がありました。さらにウォーターハウスが描いた「魔女キルケ」について、古代ギリシャ・ローマの作品と比較しながら、その特徴が説明されました。田中咲子教授講演会場には、６５名の来場者がありました。会の途中には「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録決定の一報が入り、会場は大きな拍手に包まれました。また会の準備や当日の司会は、佐渡学センターの庄子遥さん（令和５年度人文学部卒業）が担当されました。司会（庄子遥さん）閉会の挨拶（松井学部長）本年１１月３日（日）には、シンポジウム「『平家物語』の芸能と佐渡―うたいもの・かたりものの世界―」（新潟大学人文学部主催、佐渡市教育委員会共催）が、新穂トキのむら元気館にて開催される予定です。開催近くになれば、このサイトでも詳細をご案内いたします。（文責：中本真人）
2024/07/23その他新潟大学人文学部と只見川電源流域振興協議会が連携協定を締結しました本年7月19日、新潟大学人文学部と、福島県奥会津地域の柳津町・三島町・金山町・昭和村・只見町・南会津町・檜枝岐村の7町村により構成される只見川電源流域振興協議会が連携協定を締結しました。この協定は、地域活性化・教育・学術・文化などの分野において人文学部と奥会津の７町村が相互に連携・協力し、地域社会への貢献と人材の育成に寄与することを目的としています。新潟大学人文学部は、同学部の教員が中心となって設立・運営に携わってきた「にいがた地域映像アーカイブ」において金山町在住の角田勝之助氏が長年撮影されてきた写真・動画などの映像資料のデジタル化・整理・公開をさせて頂いたご縁をきっかけに、金山町とは以前から連携協定を結んでいました。このたび、新たに金山町を含む奥会津の７町村と広く連携協定を結んだことで、連携の幅を広げ、いっそう強化していきます。
2024/07/23教育【重要】令和７年度からの授業時間割の変更について在学生・受験生のみなさん本学では、令和7年4月から授業時間割を変更します。これまで、平成16年度に副専攻制度を導入して以降、オナーズタイムを設定し、副専攻入門科目（Ｑコード科目）の開講時間帯として運用してきました。しかし、Ｑコード科目が令和6年度をもって終了となることから、オナーズタイムを廃止し、授業時間割全体の見直しを行うことになりました。詳しくは下表をご覧ください。  
2024/07/13研究第46回新潟哲学思想セミナー（NiiPhiS）「弁解機械と読むことのエチカ──告白をめぐるルソーとデリダ／ド・マンの問い」開催コンセプト『ソクラテスの弁明』を読む。デカルトの『省察』を、ルソーの『告白』を読む。テクストを読むとは、文字を追い、書かれた内容について思考をめぐらすことである──否、そう単純に言えるだろうか？テクストを読む行為のなかで、わたしたちは内容ばかりでなく、創造する書き手の「語り」にまちがいなく出会っている。語りはエクリチュールである以上、やがて書き手の制御を超え、思想の、ひいてはテクスト自体の語りとして作動しはじめる。デリダとド・マンによる「読むこと」をめぐる思想は、そのようにテクストの語りにまで迫りゆく「読む」行為の極致へわたしたちをいざなう。今回のNiiPhiSでは、ジャック・デリダの哲学を研究してきた宮﨑裕助氏をゲストにお迎えします。近著『読むことのエチカ──ジャック・デリダとポール・ド・マン』（青土社、2024年）のクライマックスである第Ⅲ部を中心に、デリダとド・マンの「読むこと」をめぐる省察と実践について、質疑応答を交えながらお話しいただきます。登壇者ゲスト：宮﨑裕助 | 専修大学特定質問者：貝沼千尋 | 新潟大学司会：阿部ふく子 | 新潟大学日時・会場 2024年7月27日(土)　15:30-17:30　※延長あり「MOYORe:」ホール（新潟駅CoCoLo南館 1F）交通アクセス参加無料・参加申込制参加申込フォームはこちら ※当日受付も可能ですが、準備の都合上、できるかぎり事前申込み（7月25日まで）をお願いいたします。ゲストプロフィール宮﨑裕助 1974年生まれ。兵庫県出身。東北大学文学部卒、英国近現代ヨーロッパ哲学研究センター（CRMEP）修士課程、および東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士（学術）。新潟大学人文学部准教授を経て、現在、専修大学文学部教授。専攻は、哲学・ヨーロッパ思想。著書に『ジャック・デリダ──死後の生を与える』（岩波書店、2020年、第12回表象文化論学会賞受賞）、『判断と崇高──カント美学のポリティクス』（知泉書館、2009年）ほか。共訳書に、ジャック・デリダ『メモワール』（水声社、2023年）、ロドルフ・ガシェ『脱構築の力』（月曜社、2020年）、ジャック・デリダ『哲学への権利 2』（みすず書房、2015年）、ポール・ド・マン『盲目と洞察』（月曜社、2012年）ほか。 ★近著『読むことのエチカ──ジャック・デリダとポール・ド・マン』（青土社、2024年）出版社の書籍紹介ページはこちら NiiPhiSとは新潟哲学思想セミナー（Niigata Philosophy Seminar：通称 NiiPhiS［ニーフィス］）とは2009年に新潟大学を中心に立ちあがった公開セミナーです。新潟における知の交流の場となるよう、毎回、精力的にご活躍の講師をお招きして、哲学・思想にまつわる諸問題に積極的に取り組んでいきます。参加費不要です。どなたでもご自由にご参加ください。主催新潟大学人文学部共催新潟大学人文学部附置地域文化連携センターイベントに関する問い合わせ先阿部ふく子（新潟大学人文学部准教授） ※ポスター内のアドレスへメールでお問い合わせください。
2024/07/12研究田邉恵子准教授が「第15回表象文化論学会奨励賞」を受賞しましたドイツ思想を専門とする田邉恵子准教授が「第15回表象文化論学会奨励賞」を受賞しました。この賞は、「発表時39歳以下の学会員による、日本語で書かれた単行本、または年齢に関わらず当該学会員による、日本語で書かれた最初の単行本」に送られるもので、2023年1月に刊行された『一冊の、ささやかな、本――ヴァルター・ベンヤミン『1900年ごろのベルリンの幼年時代』研究』（みすず書房）の業績が認められました。田邉准教授からのコメントです。「細かな読解を突き詰めていった先に広がる、ベンヤミンの言葉の新たな世界を少しでもお見せできているのであれば、筆者としてそれに勝る喜びはありません。」（7月6日授賞式のスピーチより抜粋）   詳細（表象文化論学会ホームページ） https://www.repre.org/association/awards/  
2024/07/02教育日本心理学会「高校生のための心理学講座」８月１０日新潟開催２０２４年８月１０日（土）に、新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」（新潟駅直結）で、日本心理学会「高校生のための心理学講座」が開催されます。心理学の各分野について高校生向けにわかりやすくお話しするイベントですが、高校生以外の方も参加できます。参加費無料、途中参加・途中退出も自由ですので、お気軽にご参加下さい。詳しい情報やお申込みはこちらからどうぞ。人文学部からは４名の心理学の教員が参加し、知覚心理学・社会心理学・発達心理学・臨床心理学についてお話しします。企画・司会：福島治・中島伸子（新潟大学）後援：新潟心理学会
2024/06/28研究第１３回佐渡学セミナー　開催のお知らせ平成２２年３月１７日、新潟大学人文学部は佐渡市教育委員会の間で連携協定を締結しました。この連携協定に基づき、これまで民俗学・地理学・社会学などの教員や学生が、佐渡島内の調査・研究を進めてきたほか、講演会・報告会・研究会の開催、報告書の刊行などを通して、佐渡市民に成果を還元してきました。来る７月２７日（土）、佐渡市の佐渡島開発総合センターにて、新潟大学人文学部・佐渡市教育委員会連携協定事業「第１３回佐渡学セミナー」を開催いたします。奮ってご参加くださいますようお願いいたします。日時：令和６年７月２７日（土）１３：００～１６：００（１２：３０開場）会場：佐渡島開発総合センター３階大集会室（佐渡市両津湊１９８（両津支所隣））定員：１００名（無料・申込不要・先着順） ※駐車場台数に限りがありますので、お車でお越しの際はできるだけ乗り合わせてお越しください。講演：『源氏物語』の魅力に迫る　一紫の上との出会いー講師：新潟大学人文学部　高橋早苗准教授講演：西洋美術にみる伝統　一古代ギリシャ・ローマから１９世紀の権威者像をめぐって一講師：新潟大学人文学部　田中咲子教授【主催】佐渡市教育委員会　【共催】新潟大学人文学部【お問い合せ先】中本真人（新潟大学人文学部）  
2024/06/11研究白石典之『元朝秘史―チンギス・カンの一級史料』（中央公論新社）刊行のお知らせ考古学分野の白石典之教授が、新著『元朝秘史―チンギス・カンの一級史料』を中央公論新社（中公新書）より刊行しました。『元朝秘史』は、「蒼き狼と白き牝鹿」の伝説から始まり、チンギス・カンの生涯とその事績を中心に、その族祖伝承から第二代君主オゴデイの治世に至るまでが詳細に記されています。モンゴル帝国研究に欠かせないこの史書には、他方で、異母弟を殺害した事件や、妻ボルテの誘拐、後継の座をめぐる息子たちの争いなど、生々しいエピソードの数々も含まれており、チンギス・カンを描いた歴史小説の多くはこの元朝秘史を元にしています。この壮大な歴史絵巻について、本書では、30年以上にわたり現地で発掘調査を行ってきた白石教授が、最新の知見に基づき解説しています。白石教授によれば、800年前の歴史の話題だけでなく、地理的な情報や遊牧民の暮らしについてもわかりやすく触れています。モンゴルを旅する気分で本書を手に取っていただき、大草原に吹き渡る爽やかな風を感じてください、とのことです。ぜひご覧ください。
2024/06/05研究翻訳書『実践ニューロカウンセリング―治療介入の実際に脳機能を結びつける―』刊行のお知らせ人文学部助教の横山仁史が翻訳を手掛けた『実践ニューロカウンセリング―治療介入の実際に脳機能を結びつける―』（現代図書）が刊行されました。『実践ニューロカウンセリング―治療介入の実際に脳機能を結びつける―』編著｜Lori Russell-chapin, Nicole Pacheco, Jason DeFord 訳｜横山仁史発行日｜2024年5月31日概要 ―通常のトークセラピーをより楽しく、より柔軟に― 最新の神経科学の知見をクライエントの認知や行動と結びつけ、臨床カウンセリングに柔軟に取り込むための具体的なアイデアやテクニック、アセスメント方法が収録され、カウンセラーだけでなく、心理療法やカウンセリングに興味を持つ方、心理臨床家を目指す方にとっても、貴重な本邦初のニューロカウンセリング・テクニカルガイドブック。脳の働きへの理解を通してクライエントの認知や行動を概念化するニューロカウンセリングのアプローチは、現行の心理臨床の科学性を底上げしつつも、原著者が「一度学べば、もう元のやり方には戻れない」と語るほど、カウンセリング分野のパラダイムシフトを予感させる。クライエントとともに脳のコントロールを高め、普段のトークセラピーをより効果的に提供したい方々への必読書である。（現代図書ウェブサイトより転載）
2024/06/05その他佐渡市教育委員会が人文学部を訪問されました５月２９日（水）、佐渡市教育委員会の池田哲夫佐渡博物館長（元人文学部教授）と村上賢如佐渡学センター長が人文学部を訪問し、松井克浩学部長および関係教員と懇談しました。本学部では、佐渡市教育委員会との連携協定に基づき、連携協定事業である佐渡学セミナー、シンポジウムを開催しています。また佐渡をフィールドとした学外学習でも連携してきました。この日の懇談では、将来に向けて、どのような活動を進めていくかについて、活発な意見交換がなされました。なお、今年度の佐渡学セミナーは７月２７日（土）に、両津の佐渡島開発センター（３階大会議室）で開催予定です。講師は、田中咲子教授、高橋早苗准教授です。奮ってご参加くださいますようお願いいたします。（文責・中本真人）
2024/06/05教育『新潟日報』で昨年度の考古学実習の調査成果が取り上げられました『新潟日報』（2024年5月30日付、14面）にて、本学人文学部の考古学研究室による長岡市赤坂遺跡の発掘調査の成果が取り上げられました（新潟日報デジタルプラス）。長岡市寺泊地域の入軽井地区と和島地域の上桐地区にまたがる赤坂遺跡は、弥生時代後期から終末期（２世紀から３世紀前半）に営まれた高地性集落遺跡で、標高90ｍ以上の山中に所在します。2021・2022年におこなわれた山道脇の切通面の発掘調査では、幅約7.3ｍ、深さ約3.6ｍをはかる断面Ｖ字形の溝が確認されました。同時代の高地性集落のなかで県内最大規模の事例です。昨年８、９月に実施した第３次調査では、この溝の延伸方向や周辺地形との関係を確認するため３箇所の調査区を設定して発掘をおこないました。その結果、溝は東西約35ｍ以上にわたって延びており、集落を取り囲む「環壕（かんごう）」であったことを突き止めました。緊迫化した当時の社会情勢を示唆する集落の形態とみられます。なお、第３次調査の結果と関連研究の成果をまとめた発掘調査報告書は、奈良文化財研究所の全国遺跡報告総覧に公開しています。